躰

貴方と離れて、しばらく経つけど。
まだ時々、躰が疼いてしまう。

貴方と過ごすのが、普通で。
貴方が居るのが、日常だった。

でも、貴方と離れてから。
それが、夢の様な時だったと知った。

私は、幸せに慣れ過ぎて。
別の幸せと言う幻を追っていただけだった。

誰にも癒す事の出来ない渇き。
それが、未だに私を苦しめて。

別に人恋しい訳じゃない。
別に人肌寂しい訳じゃない。

ただ、貴方を欲して乾いていく肌は。
これから誰にも癒される事は無い。

砂漠の様な私。
癒しの雨は、いつ降り注ぐのだろう。